スマホの充電時間はケーブルの長さで変わるのか実際に計測してみた

スマホの充電時間はケーブルの長さで変わるのか実際に計測してみた
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充電ケーブルの長さ

スマホへ充電するときに使うケーブル、皆さんはどのくらいの長さのものを使っていますか?

私はだいたい1mぐらいの充電ケーブルをよく使っています。

この充電ケーブルの長さ、もしかしてスマホの充電時間に影響してる?と思ったことはないですか。

私はふと疑問に思ったのでネットで調べたんですが、かなり充電時間に影響するという記事が結構ありました。

確かにケーブルが長くなればなるほど、電流が下がるので当たり前といえば当たり前ですね。

しかし読んでると結構古い記事が多く、これって最近の充電規格だとどうなんだろ?と思う事もしばしば。

なら実際に自分で測ってみるかと、2024年の12月頃から計測し始めました。

計測したのは、30cm・1m・2mの3種類の長さの充電ケーブル。

30cm・1m・2mの充電ケーブル。

スマホのバッテリーを意図的に減らすことはせず、普通に使用しバッテリー残量が減った時に測るという計測の仕方なので、5ヶ月ぐらいかかりました。

それでは、計測結果をご覧ください。

充電ケーブルの長さによる充電時間の違い

計測方法

スマホのバッテリーが24%から80%に充電されるまでの30cm・1m・2mそれぞれの充電時間を計測。

なぜ24%と80%なのかというと、
初回計測時にたまたま24%だったので。
80%はOPPO A79 5Gの設定で自動で充電が停止できるため。

計測方法は、
充電開始と同時にタイマースタート
ワットモニターでの監視
充電が80%で停止すると、ワットモニターでの電力低下を確認と同時にタイマー停止
(充電開始24%から80%での充電停止までの間は、スマホを一切触りません)

計測に使用した機器類

充電ケーブルは同じ無名メーカーの30cm・1m・2m
性能は同じ60W3A。PD・QC対応のType-Cケーブル。

無名メーカーの30cm・1m・2mの充電ケーブル。

充電器とスマホがPDの拡張規格PPSに対応しているので、PPSでの充電です。
(充電ケーブルはPDに対応していればPPSを使えます)

PDとは(Power Delivery)
USB Type-Cポートで最大240Wの受給電を可能とするUSB電力拡張規格。

PPSとは(Programmable Power Supply)
PDの拡張規格。
PDよりさらに電圧・電流を細かく変えることができ、効率的に高速で充電が可能。

充電時間の計測結果

※すべての充電時間の誤差±5秒程度
※24%にも24.0%~24.9%と幅があるので、その誤差もあります。

30cm1m2m
1回目29分34秒29分37秒29分47秒
2回目29分06秒28分49秒28分54秒
3回目29分19秒28分43秒28分24秒
4回目28分44秒28分53秒27分48秒
5回目29分26秒28分25秒26分39秒
6回目29分09秒28分07秒29分19秒
7回目28分29秒28分30秒30分05秒
8回目28分26秒28分51秒29分04秒
9回目28分04秒28分08秒28分45秒
10回目28分51秒29分13秒29分00秒

計測結果に少々驚いています。まさか差がほとんど無いとは・・・。

一番早くて26分台、一番遅くても30分台。しかも一番長い2mの充電ケーブルで、最速と最遅のタイムがでています。

30cmと1mは、28分か29分とかなり安定しています。
2mは、26分から30分と結構な差がでていて、もしかしたら少し不安定なのかもしれません。

とはいえ、そこまで差がありませんから意外な結果ですね。

もしかしたら気温や湿度も関係していることもあるかもしれませんが、ここまで変わらないと充電ケーブルの長さによる影響は、PD-PPSでの充電の場合にほぼ無いと言ってもいいのかもしれません。

ただしこれは、私の環境下での結果です。必ずしも他の機器や環境でも同じ結果になるとは限りません。

他の充電器とケーブルの計測結果

さすがにちょっと不安になったので、別の充電器や充電ケーブルを使って計測してみました。

充電ケーブル(無名メーカー)PD・QC対応

100W
50cm
100W
1m
60W
1m
1回目26分48秒28分48秒28分56秒
2回目29分03秒30分31秒30分18秒

傾向は変わらず同じ結果に。
50cmでも26分台、1mでも30分台がでてるので更に長さによる影響は皆無ですね。

メーカー製の充電器と充電ケーブルでも測りました。
多摩電子工業の充電器とUGREENの充電ケーブルでの計測。

多摩電子工業の65W急速充電器とUGREENの100W5Aの充電ケーブル。
UGREEN
100W 1m
1回目26分26秒
2回目30分23秒

2回だけの計測で結構な時間の差がでましたが、これも同じ傾向ですね。

これは本当にPD-PPS環境では、2m以下だと充電ケーブルの長さによる充電時間への影響はほぼ無いと言ってもよいかもしれません。

充電時間の計測結果のまとめ

なかなかに興味深い計測結果でした。

計測する前は、たぶん充電時間に結構な差があるだろうなと思い30cmの充電ケーブルを使ってたんですよね。ただ短すぎて使いづらく50cmに変えて、さらに1mに変えてと。

結果的には2m以下ならほぼ長さによる影響は無しなので、これからも1mを使います。

それにしても意外な結果ですね。もしかしたPPSがかなり良い仕事をしてるのかなと思ったり。

充電ケーブルの長さによって低下した電力を補うために、スマホ⇔充電器でもっと電力を上げてくれみたいなやり取りをPPSがしてるんでしょうか?だとしたらちょっと面白いですよね。

あと無名メーカーの安物充電ケーブルが、ちゃんと使えるのがちょっとびっくりです。メーカー製と比べてちょっと充電時間が長かったりするのかなと思いきや、まったく同じでしたからね。

価格は数倍違いますが、性能的に一緒なら・・・。まぁ耐久性とかが違うのかな?

そういうことにしておきましょう。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。また別の記事でお会いしましょう。

ざんまい でした。

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